入院DAYS - 2022 2日目

闘病と乱闘 / 2022.10.25

普段の目覚めと言えば、早朝4時頃から始まる可愛いかわいい我が黒猫のお腹空いたコール(とても甲高い)と、中々思うように目覚めない飼い主である私に痺れを切らして掛け布団から出ている足だとか腕だとかの柔肌部分を下手な甘噛みで何にも甘くない噛みをお見舞いしての、とにかく起こすぞ攻撃を受けながら段々と起きる決意をしていくようなものだが、病院での目覚めは当然そんなかわいくはない。

絶えず一定の間隔で鳴る謎の「ピコーン」、深夜を守り抜く看護師が何かをしている音、同室の誰かのいびき、自室ではない空間、朝6時には飲まなければならない薬へのプレッシャー。猫からの攻撃がない分、とてもゆったり眠れるものだなんて思ったら大間違いだ。声を大にして言いたい、猫に起こされる方がずっと良い。

剥奪された自由、病院に握られている主導権、まるで小さな箱の中に入っているかのようなのだ。看護師も担当医も主治医も、本当に素晴らしくありがたい存在ではある。ご飯も勝手に出てくるし片付けをする必要だってない、ベッドでゆったり過ごしてればそれでいい。それでも私は声を大にして言いたい、入院は憂鬱だ。

今日の検査は右心カテーテル

朝からそわそわしていた。1例目は9時半から開始されるから、はっきりとした時間が解っているのに比べて2例目はその1例目が終わった後と、非常にザックリしたものだから一体何時頃から始まるのか解らない。手持ち無沙汰になり、無駄に携帯を眺め続ける愚かな時間。このまま全て無かったことになればいいのに。そんなことを思いながら結局1例目が始まってから1時間程で検査室に連行された。

検査室目前のところで思いの外カジュアルな服装の主治医と遭遇し「今日はがんばってね」と何度も言われ、言われるたびに頑張るのはアイツ(担当医)だと心の中で返事し続けながら検査室に突入した。あの冷んやりした空気、蛍光灯の明かり、検査着を着た人達。思わずハッとして途端に緊張に近い感覚に包み込まれてしまった。さぁ、これから数十分は俎板の鯉だ。好きにするがいい、痛くしないでくれ。

主治医の言葉を思い出す。「凄腕に頼んでるから。」

またまた、ほんとかよ。そんなこと言ってさ、身内贔屓じゃないの?と思い話半分に聞いていたが、どうやら本当だった。これまで7、8回この検査をしてきたが過去最高に楽だった。なんだよーもうビクビクしちゃったじゃないかーすごいじゃーんと思いながら担当医の話を聞き、ありがとうございますと簡素に挨拶をして今年の「最もやりたくない事」を終えた。

待望の昼食

朝食が出なくてもカテーテル検査が2例目であっても、なんの問題もない程に全くお腹は空くことなく午前を終えた。なんならお昼ご飯も食べずに過ごせるんじゃ?と考え出すくらい昨日のご飯は胃の中で消化を拒むように滞在し続けていた。ただ、私は己の胃がどれほど軟弱か知っているが、その上でそれを凌駕する程に食い意地が張っている。周りで誰も食べてなければ気にならないのに、同室の方々に食事が届けられているのが聞こえてくると途端にウズウズし出してしまう。何故、まだ、私の元には、昼食とやらが、やってこないのか。悶々とする食い意地、忙しい看護師、忘れてるんじゃ…?と疑心暗鬼に陥る食い意地、やる事が沢山ある看護師、このループだ。

言いに行くか?いや、さすがに解ってるだろ。そろそろ言いに行くか?検査から1時間くらいは食べれないんじゃなかったか?待ってるんだよ看護師も、その時を。いい加減言いに行ってもいいか?いや、落ち着いてくれ。

食い意地がぐるぐると騒ぎ立て初めてから45分程経った頃、血圧を測りに来た看護師が言った。「お昼ご飯食べれそうですか?」

全然食べれます!

私の中の食い意地が子供みたいに突然飛び出して元気よく答えてしまった。

麦ご飯180g、ハンバーグステーキ80g、トマトスープ、ふりかけ

食い意地が勝利を手にして、得た昼食がこれだ。

残念ながら、初日の昼食でご登場なすった一般食は夢か幻か消え去ってしまったが、そんな事は関係ないと声高に叫び出しそうになるハンバーグ様のご登場だ。ハンバーグ師匠の声も遠くからご機嫌にこだまして聞こえてくる。

ハンバーグは80gと小ぶりだったけど実に肉々しく、非常に頼もしい味わいだった。朝食を抜き、検査を乗り越え、食い意地が勝ち取った味!なんと素晴らしい。今日も祝福を受け讃えられているかのよう。もう憂鬱にさせる検査は過ぎ去った。恐れるものはないのだ。

やっぱりごはんが多いぞ、ブロッコリーが若干死んでるような食感だ、何故ふりかけが?そんな事は問うてはいけない。心にそっと仕舞い込んでハンバーグを食べるのだ。口いっぱいに頬張って。

そして最後の晩餐

ごはん180g、諸味噌焼き魚80g、鶏肉と大根の煮物、胡瓜の梅酢和え、果物

ごはんは多く、焼き魚は今までの料理に比べ圧倒的に味が薄く、果物は冷凍してあった梨を解凍したけどし切れてない状態で、梅酢?どの辺に梅酢っぽさが?此処でこの献立で登場させるべきじゃなかった?ふりかけを。などと思ったりもした。しかしだ、有り難くいただこうじゃないかと私の中の余裕が話しかけてくるもんだから、そうだね大根は味がしっかり染みてるし白米って最高だよね。胡瓜の酢の物は好きな食べ物だったね、と余裕に抱き締められるままに身を委ね美味しく食べる事が出来た。

減塩食が続き、あの一般食はなんだったのだろう…と黄昏そうになったが、実のところ減塩食など名ばかりと言ってしまいたくなる程しっかりした味付けをしている。今日の焼き魚以外は。一般食ではごはんが150gだったのに何故減塩食だと180gなのだろう。少しの謎を残し、明日の朝食を楽しみにしながら今日を終えたい。

入院中の日々

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