目の前にある危機
闘病と乱闘 / 2024.07.21
タイトルの通り、目の前にある危機に私は今非常に怯えている。
日々気が気じゃない。どうなってしまうのか、その時が来てしまうのか。来てしまうんだろうな…いや、もういっその事来てしまった方がいいんじゃないか?迎え撃って過去のものへとしていくのがいいんじゃないのか?そう思いながらも、来るんじゃない来るんじゃないよと怯えている。
約8年前、エポプロステノールとか云う薬を導入する為、長期留置型カテーテルを体内に埋め込んだ。埋め込んだ?埋めてはいない。とにかくカテーテルが静脈を通って心臓の入り口付近に入っている。静脈を通り、皮下トンネルを(作り、そこを)通り、右の胸部辺りからぴろっとカテーテルが世界にこんにちは。
このカテーテル、侵入部(侵入:他の領域におかし入ること、強圧的に入ること)が感染しやすいらしく(まぁ外界との境界だから当然そうなんだろうけど、それにしたって中々恐ろしいシステム)消毒は欠かせないし風呂には肩まで浸かるなんて以ての外、生きることとQOLを引き換えにした悪魔の取引である。そこまでして生きていく意味はあるのか?などと考えてはいけない。物事をやたら斜めから考えちゃう人が増えているように思うが、そんなことはしなくていい。
つまり、私は約8年間カテーテルを身の内に抱えながら生きている。生きているのだが、最近身体の様子がおかしい。
右腕、筋肉で言うと上腕二頭筋辺りが妙に張っている。そして右腕全体が少し浮腫んでいる。手を指を見る度、「そんなにモチモチしていなかった。」と思いながら過ごしている。あからさまに浮腫んでパンパン!とはなっていないものの、薄く層が一枚二枚増えているような地味目な増え方。その辺を主治医に言うと、普段ちょっとチャラチャラしつつ楽しく診察トークを楽しんでいる人が驚くほど真剣に触診を始めた。もうそれだけで怖い。え、そんなに?モード変えちゃうくらいの話?あれ、血管内科の先生近くにいるからって呼ぼうとしてない?的な。
1ヶ月は様子見でやり過ごしたものの、翌月も変化なく張ってることを確認すると速攻で造影剤を使ったCTの当日予約をぶち込み、私はされるがまま造影剤が体内を駆け巡っていくのを感じながら少しの間狭い空間を味わった。翌日に結果を聞きにいくことになっていたから二日続けて病院へ行ったら、その日元々主治医は外来担当の日ではない為、他の患者を診る時間を設けなくていいからなのかCTの結果に全力投球!って感じで血管外科で、私の身体にカテーテルを入れた悪の化身(素晴らしい技術の先生)とも携帯をスピーカーフォンにして繋がり、まさかの診察時間30分を叩き出す熱のこもった診察というか結果発表というか。二人の医者の議論をへーほーと聞いていた。
これが3月頃の出来事である。
そこから3ヶ月後に再びCTを撮ろうかと言われながら、一瞬若干の改善傾向がなんとなく薄ぼんやりと感じられた為、ちょっと様子見が続いているが、いよいよ来月造影CTをするかもしれない状況となっている。前回のCTと比べて悪い方に少しでも転がっていたら、恐らくカテーテルを一旦抜去して再び入れることになる。今右側から入れてるけど今度は左側から、と言われている。この手術が本当に嫌いなのだ。病院によっては眠ってる間に終わるところもあるみたいだが、私の通っている場所は局所麻酔だ、完全なる局所麻酔。皮下トンネルを作る時が局所麻酔の連打で、未だに忘れることができない程には乱れ打つように局所麻酔の針が襲ってきた。
しかし、手術よりも密かに怯えているのは現状入れているカテーテルの抜去だ。8年もの間体内に留まっているカテーテル。皮下トンネルの辺りで一体どれほどの癒着がなされているのか。絶対痛いでしょ、抜く時。私にとって、ありがたいことにカテーテルの入れ替えは未知の領域。とにかく、やりたくない。
やりたくない!
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