クイニアマンと共に / 2019.02.26

ブルターニュに行きたい。

いや、数ヶ月でいいから住みたい。その土地に、ほんの少しでも構わないから根付いて日々を過ごし狂ったように”バターのお菓子”を食べ続けたい。もう何十年も前からこの街で焼き続けてきたであろう、その味を時間を技を掌に置き、眺め、そして噛みしめたい。

何故レンヌに居ないのだろう。ちょっとおかしくないか？…おかしくないか。

Backerei Blau Berg（ベッカライ ブラウベルグ）

ベッカライ？ドイツパンがメインってことだよね、クイニアマンとかはどうだろうなぁ、と少しでも思ってしまった事をまずは謝りたい。

我が家にあるオーブントースターは高さがあまりなく、食パンをトーストする分には何ら問題なく働いてくれるが、クロワッサンやクイニアマンなどの高さがあるパンを相手にすると途端に強気かはたまた弱気か、全力で上部を焦がしにかかる。

今日のクイニアマンは、入れる事さえままならなかった。思いの外高さがあるクイニアマン。存分に温め直す事は出来なかったが、それでもクイニアマンは美味しい。気にせずに食べていこう。

ほんのりと温かい、この可愛いフォルムを一口食べると、まず生地の美味しさに驚く。今までのものと比べてグラニュー糖が多めであるように見受けるが、しっかりとキャラメリゼされている部分へと食べ進めて更に驚く。この輝き艶やかな部分、噛むとバターがギューーーッと滲み出てくる。

ガリッカリッという食感が美味しさをもう一段上に引き上げてくれるよう。生地自体も甘めで層は細かく香り高い。お腹いっぱいの状態でも楽々と食べ切れる凄いやつ。

これは凄い、、。もう一口、あと一口、と食べ進めてしまうクイニアマン。しっかりと濃厚なのに、するっといける。明日にでもまたすぐ食べたくなるクイニアマン、なんて罪深いヤツ。

明るいパン屋、絶えず人々がパンを求めてやってきていた。その気持ちわかる。

並んでいるパンの一部。ヴィエノワズリが並び、奥の方にはジャパン伝家の宝刀メロンパンも。もちろんドイツパンも豊富に。

ベッカライヴィエノワズリ白金高輪