今川焼きではなく回転焼きでもなく大判焼きでもない、それが御座候
甘味の色々 / 2019.03.23
しんじゅくーーーーーーーーーー。
やってるかい、新宿。どうなんだい。
先日、久し振りに新宿へ行ってきた。曜日感覚も薄れつつある今日のこの頃、うっかり祝日なのに行ってしまった。あの、人でごった返す街に。広い路を歩けば、街自体は大きいから大して問題ではない。問題は百貨店だ。そして、私は百貨店に用事があるのだ。
風は強いが、とても晴れて気温も高く「ハルーー!」という感じの日だった。
実に散歩日和で、ただでさえ多い人が更に多くなる。暖かくなると、やはり人は麗らかな日には太陽に身を包み込まれたくなるのだろう。当然、私もその1人ということになる。
その名前を声に出したい
人、ひと、ヒト、突然立ち止まる人、うっかり余所見をする人、走り回って向かってくる子供。1つひとつすり抜けて向かった先は高島屋である。
もう、説明は不要だ!これこそが、まさに!という興奮を持ってして対面を果たすのが新宿高島屋に入っている、兵庫県は姫路市が誇る御座候。読みは、ござそうろう。この興奮、毎回の事である。毎回、きた!これぞまさしく!御座候!!!というハイテンションを身の内に抱えながら、この小さな店舗に近づいて行く。
見て欲しい、美しい職人技を。型に油を薄く塗り生地を流し込んだら餡子をたっぷりと入れていく。無駄のない動き、一瞬も目が離せない流れるような手捌き。なんということだろうか。
一通り餡子を入れたら、奥側の焼き型に生地だけを流し込んでいく。程よく焼けたところで手前にある餡子入りの生地を素早く外して、餡子を包み込むように合わせていく。なんという焼き色、均一にも程がある。感嘆たる思いでガラスにへばり付いてしまいそうな気持ちをグッと抑えて、私はいつもそっと眺めている。
この、職人の美しい手捌きを堪能して、たっぷりと餡子の入った少し大きめのコレが、なんと1つ85円である。そう、税込で85円。凄い、どうしたって凄い。キラキラと輝きに満ちた世界に迷い込んだような、そんな思いと共に買おう、何個でも買ってしまおう。
今回は、少し迷って3個だけ買う事に。買ったその場で食べるものと、小豆で作られた餡子が入った「赤」、そしてインゲン豆で作られた餡子が入った「白」をそれぞれ1つずつ。私は幼い頃から御座候の「白」が大好きなので、赤1つに白2つをお願いした。
私にとっては「今川焼き」でも「回転焼き」でもなく、この形に焼き上がるものは総じて「御座候」である。それくらい、子供の頃からの好きが染み付いてしまっている。だから、ほぼ「御座候」の味しか知らない。しかし、此処がナンバーワンである。そして、回転焼き(もしくは今川焼き)が好きなのではなく御座候が好きなのだ、他の店を無理に知ろうとしなくてもいい。
麗しの御座候!
ただ1つ問題なのは、この御座候の「赤」も「白」も食塩相当量が1つで0.6gあるということ。朝食の塩分を控え、もう御座候を昼食と捉えたとして、それでも食べれるのは4個ということになる。4個がギリギリという感じではないか。勿論そんなには食べないけれど、食塩相当量を考えると何を優先すべきなのか、その取捨選択を迫られる事態と云っても過言では無い(大袈裟)。
つまり、昼食を食べた後に向かった御座候で3個買ったというのは、塩分的にギリギリアウトのラインということになる。本当はもっと買いたかった。
嗚呼、こんなにかわいいフォルムをしているのに、美しい焼き色が魅惑を振りまいているというのに、なんて罪深い。
撤退でもされて、新宿から居なくなっては困るので極力新宿に行った際は買うようにしている。もう御座候の回し者のようだが、出来る事なら回し者になりたい、くらいに思っている。
今日も御座候は美味しいのだ。
御座候 official siteにはオンラインショップも。
御座候を買うだけじゃなく、うっかり作ってみたくなったら。
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