パン！美味しいパン！ / 2019.03.26

もう何年も前から「いつか行こう」「行きたいなー」と思っていたのが、VIRONの朝食。そう、プチデジュネ。一度は「いやそうまでして食べたいか？」と思った事もあったが、やはり此処は行っておきたいかなと。

平日なら余裕そうだし、ということで祝日と土曜日の間にある平日を使って行ってきた。

本当は、ランチとかディナーの方が魅力的なラインナップではあるが！朝から、わざわざ渋谷まで行って朝食をゆったりといただくというのも良いもの。

ちなみに、ディナーはかなり前に一度丸の内の方でいただいた事がある。フランス！まさに！というボリュームでおののいたのをよく覚えている。メニュー選びは気をつけたい。さぁ、これで残るはランチのみか。

オープン5分前くらいに着いて、数名が並んでいる程度。これは平日でも日によってというかタイミングによって違うかもしれないが、平日ならオープンの時間に行けば余裕で入れそうだった。

しかし、VIRONは本当に赤い。何処をどう切り取っても赤い。

さっそく席に案内していただき、「椅子までもが赤い…」とそっと呟く。

プチデジュネは¥1,500（税別）、それ以外のものも勿論あったが記憶がふわふわしている為その辺りのことは食べログとかで調べるのをオススメしたい。

さて、プチデジュネをお願いして飲み物は珈琲か紅茶の選択が済んだら暫し待つ。ちょっとソワソワしつつ待つ。待ってると、まずは彼奴らがやってくる。

コンフィチュール軍団がどーんと置かれる。6種のコンフィチュールに1種のはちみつ、そしてチョコレートクリーム。

チョコレートはジャンドゥーヤで、はちみつは「所謂はちみつ！」と思わせる強い味、コンフィチュールはカシス・ルヴァーブ・モモ・イチゴ・ブルーベリー・オレンジだった。フランボワーズがあれば個人的には完璧だったのに、と思いつつ。

このプチデジュネにはバターは付いていない。その代わり、バターもメニューには載っていて注文出来るので必要な人は注文してしまおう。エシレ30g（だったかな？）が¥550（税別）。

そうこうしている間に珈琲がサーブされ、バケット・レトロドールとセレアルが入ったカゴが置かれ、ヴィエノワズリを2種選んだら全てが出揃ったことになる。”優雅”、始めます。

バケット・レトロドールが2切とセレアル1切が入ってやってくる。此処に選んだヴィエノワズリも共に寄り添う。

私が選んだのは、もちろんコレ！としか言いようがないパン・オ・レザンと、もう１つは悩んだ挙句ショソン・オ・ポム。抜群の存在感、ショソン・オ・ポムは厚みが凄い。

コンフィチュールは、それぞれを瓶からお皿の上に出してからナイフでパンに塗っていくスタイル。少しずつ出して一通りの味を満喫。

それぞれの味については、コンフィチュールに関して常々「クリスティーヌ（フェルベール）さんの右に出る者は居ない」というのが信条の為、うわー！さすが！みたいな感動は一切ないが、みんな一様に美味しい。モモが抜きん出て好みだった。程よく美味しいものばかりで、パンの味を引き立てるには充分という感じ。

そして、チョコレートクリームはバケットととても合っていた。最終的にはかなりたっぷりとバケットに塗りたくって食べていたくらい、美味しかったしバケットにとてもよく合っていた。2回云うくらい合っていた。はちみつはセレアルとは合うなーというのが個人的見解。

コンフィチュール、そしてパン。珈琲を飲んだら、チョコレートクリームにパン。その後珈琲を飲んで…と延々繰り返していくと、やはり満腹になっていく。なので、ショソン・オ・ポムは包んでもらい持って帰ることに。（パン・オ・レザンは此処で食べたけれど、それはまた別の記事で。）

案外少ないかな？と思っていたプチデジュネは、結果として大充実だった。食べすぎたかもしれない。コンフィチュールも思ってたより美味しかったから、嬉しくて楽しい時間を過ごす事が出来た。素晴らしい。

2Fから降りて行く頃には、何名かの人が待っていた。平日でも安定の人気、さすがである。次は、デジュネがしたい。

家に持って帰る事になった、ショソン・オ・ポムは翌日の朝食で食べることに。ポム！美味しいよ、ポム！食感からポムの味からほんのり漂うシナモンから、とてもバランスの取れた一品だった。

VIRONのパンは１つひとつがとても大きく、ヴィエノワズリはそれが顕著に出ているようなものばかり。ショソン・オ・ポムもかなりボリュームがあるように見えるけど、案外ペロッと食べれる。意外なほど。それだけ美味しいからかもしれない。生地の塩味とポムの甘さが「止まれ」スイッチを切るかもしれない。

しかし、大きいから口を大胆に目一杯開け放ちガブッといただく、そんな気持ちで攻めるのが良いのではないかと思う。そして、その方が美味しい。

コンフィチュールヴィエノワズリ朝食渋谷