【本を読んで】 パスタぎらい - ヤマザキマリ

BOOKS!読書 / 2019.05.31

夢の中で、パン屋だか飲食店だかで行列に並んでいる時に私は友人にヤマザキマリが如何に魅力的であるかを全力で語っていた事がある。そう、夢の中で。

テルマエ・ロマエは、古代ローマを時代背景としながら主役級がこぞって強烈な濃さを顔に宿した日本人の役者ばかりが登場する映画にまでなった人気漫画であるが、しかし彼女は私の中で漫画家ではない。一言で彼女を形容するなら「大変面白い人」である。

数年前のNHKのイタリア語講座(TV版の旅するイタリア語)で月に一度登場しイタリアの魅力を解説していく彼女は実に素晴らしく、私を魅了しまくり裏切ることはなかった。

一番よかったのが、今でもよく思い出す養蜂家の元を訪れた回だ。常々養蜂に魅力を感じているらしく、養蜂の魅力を養蜂家への羨望の眼差しや態度で表現していた。カメラに向かって強く訴えるなど、そんな事はどうでも良さそうだった。本当に面白く魅力的な女性だ。

そんな彼女の最新エッセイである。

食にまつわるエッセイは、実に読みやすく驚きや発見または共感を生みやすい。一言で表すなら手っ取り早い。だから普段は何気なく手に取るようなことはせず吟味するが、相手はヤマザキマリだ。行列の中つい語ってしまう程の魅力を持った女性(夢の中)なのだから、即買いに決まっている。

イタリア生活が長い彼女の最新エッセイのタイトルが「パスタぎらい」となれば、買わない選択肢はもはや存在しない。

子供時代からイタリアでの留学時代、ポルトガルに住んでいた頃や現在のイタリア生活。勿論日本への帰国時に味わうアレヤコレヤ。もう、どのエッセイを読んでもたまらない。誰かと自分の好きな食べ物や嫌いな食べ物、最後に食べたい料理は何かをつい語らいたくなるようなエネルギーが満ち満ちている話ばかりだ。

私にとって、この世で最も好きな料理はナポリピッツァである。そう思っているし、それは間違いではないだろう。しかし、カツ丼への執着は意外と尋常ではないし鮨と聞けば浮き足立つ。

幼少期からうどんすきを食べ続けてきたからか、うどんすきと聞くと心は安らぎ胃は早く食べさせろと騒ぎ出すし、カツ丼に限定せず豚肉がとにかく好きだ。

パイナップルは数ヶ月間毎朝食べ続けても飽きることがない。実際、2ヶ月3ヶ月は何の問題もなく毎日「なんて美味しいんだ、この果物は!神か!」と感動しながら食べていた。

甘いものだと、一時チョコレートホリックになったのではないだろうか…と疑っていたくらいチョコレートばかり食べていた(実際、午後までチョコを食べずにいたら頭痛がして、試しにチョコを食べてみたら痛みが綺麗に引いたことがある)が、スーパーなんかで見つけたら買わずにいられないのは山崎ビスケットのラングドシャだ。これは子供の頃から好きで、見つけたら手に取らずに済ませることが、どうしても出来ない。

和菓子、大福や団子への執着もなかなか酷く、時折「恋かな?」と勘違いしたりする。以前このブログでも書いた御座候への気持ちに至っては、もはや崇拝クラスである。

最近自分でも驚いたのがアップルパイへの気持ちの強さだ。

先日友人が弘前に旅行へ行った際、この街が如何にリンゴを推しているかを目の当たりにして大変感動していた。

生のリンゴは好きだがアップルパイなどの加熱調理されたリンゴは苦手な友人が持っていた観光情報誌を眺めていた時、当然オススメのアップルパイがいくつも目に飛び込んでくるのだ。街のケーキ屋自慢のアップルパイ、パン屋だって負けてないぜの美味しそうなアップルパイたちが。これが美味しそう、これもいいぞ!あ、こっちのも食べてみたい!と私のテンションはうなぎ登りで、危うく振り切れそうになってしまった。

そして、この時小さな記憶の扉が開け放たれた。子供の頃とにかくアップルパイが好きだったこと、それもフィリングの下には細かくしたスポンジケーキかカステラが敷き詰められているものが大のお気に入りだったこと。

嗚呼、だからブーランジェリーでクイニアマンを吟味している最中もショソン・オ・ポムへと無意識に目が行き、近所のパン屋でアップルパイを凝視してしまうのか。

今まで薄らとしか開いてなかったはずの扉は、もう全開になってしまった。中々閉じそうもないこれは、果たして良かったのだろうか。

さぁ、この本を読んで食の旅へと出かけ冒険者となろう。

そして散々好きも嫌いもそれ以外も胃に浴びせ続けた後は、梅だの鮭だのを入れて海苔で巻いたおにぎりや、お茶漬けを食べよう。

ヤマザキマリ (著)/出版社:新潮新書

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