懐かしの記憶、鳴門饅頭
甘味の色々 / 2019.06.12
昔々、子供の頃。
鳴門にあるおばあちゃんの家に行った時、それも祝い事や法事などの何かしらの節目のような時に必ず置かれていたのが鳴門饅頭だった。その名前が鳴門饅頭とも知らぬ、あの頃。
表面には、これでもか!と砂糖がまぶされていた素朴な味わいの何か。くらいの印象しかなかったけど、それでも子供の頃何度も食べていた饅頭は何度となく不意に記憶を蘇らせる。
あの強烈なやつってなんだったっけなーと思っていたが、「鳴門饅頭」として堂々たる姿でスーパーの棚に並んでいたから、思わず「これ、昔食べてたやつ?」と母親に確認したら「そうよ、あれよ。」と。
そうか、あの強烈なやつは鳴門饅頭だったのか、そうかー。ちょっと久し振りに強烈な甘さを体感したいと思いつつ5個入りしかないことに怯んでいたら、食べ切れなかった残りを母親が引き受けてくれるとのことで、購入に至った。
5個入りでも中々の迫力、主に砂糖のあたりが。しかし、昔見た時は親族が集まるから箱で用意されていた。みんなでわー!って一斉に手が伸びるわけでもないのに。
実に余計なものが入っていないシンプル構造。一番最初にくる材料は砂糖じゃないの…?と思ったり、白あん入ってたっけ!?と今更驚いたり。
そして、明治8年から続いていることに感動を覚えたり。この饅頭は今も行事ごとでは食べられているのだろうか。
皿に置いた瞬間から、砂糖が零れ落ちる。皿だけじゃなく指にもしっかりついてくるが、勿論饅頭にはたっぷり砂糖が残っている。
本当だ、白あんが入っている。
そして食べてたのが子供の頃だったから、もっと大きい印象を持っていたけど実際は小ぶりで食べやすいサイズ。
一口食べて、あれ?昔はもっと強烈な甘さだった気がしていたが、と思っていたら母親も同じことを思ったらしく、昔はもっと凄かったよねぇ?と感想を言い合った。世の中の甘さ控えめの波に負けたのだろうか?
しかし、食べ終えて数分後から喉の辺りを襲ってくるへばり付くような甘さは健在だった。
一口目から脳天を貫くような甘さだった気がしたけど…案外違うのかな。子供の頃の記憶とは実に厄介だ。
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