危うい季節がやってきた - エポプロステノールちゃんとの日々
闘病と乱闘 / 2019.05.13
数日の間、最高気温が25度を超える7月並の時間を過ごした。
待って。5月6月って云ったら、寒くもなく暑くもない穏やかな気温の中過ごす貴重な日々だったはず、何故。大体最高気温が28度なんて夏だよ。確かに、立夏は過ぎた。つまり夏は立った、もはや夏なのかもしれない。いや、そういう事じゃない暦の話はしていないんだ。
ぼんやり佇んでても寒くならず、風が吹いても心地よい季節。これがどれだけ癒しとなるか。これから夏が来るんだなぁ、なんて思うちょっとしたワクワク感も手伝って高揚していく感情。そして何より、「在宅持続静注療法」として常時付けてなければならない薬液「エポプロステノール」に保冷剤を付けなくていい中での、過ごしやすい日々。
エポプロステノールは専用溶解液と粉末状の薬が別れた状態で届き、毎日毎日面倒くさいと思いながら溶かし、専用の薬液入れ(カセットと呼ばれる)へとぶち込み使用する。冷蔵保存で48時間持ち、常温では24時間持つ。0℃〜30℃の中で使用しなければならず、0℃を下回る(つまりは凍る)と効果が半減、また30℃を超える(真夏!)と同様に効果は半減する。
最高気温が28度を超え始めると、「嗚呼、そろそろやらなければならないか。いい加減必要か…」と思いながら薬を入れたカセットを保冷剤で挟んで冷やしながら使う日々が始まる。
カセットを付けて動かす、つまりエポプロステノールの頭脳にあたる「携帯型精密輸液ポンプ」と薬液を入れたカセット合わせて500g程度あり、そこに保冷剤を2個セットでつけると、非常に重い。そして嵩張る。なんたる存在感!堂々たる姿!その風格!と揶揄したくなるくらいに邪魔である。
しかし私の命を繋いでいるものだから、あまり邪魔者扱いも出来ない。とは云え何をどうしたって邪魔である。ジレンマ。
だから、せめて。使用は8月だけにしたい。
なのに、此処数年の気温ったら傍若無人にも程がある。特に去年!
あまりにも酷かった、去年の夏。恐ろしく長かった夏。6月からトップスピードで飛ばしていた気温は、ずーーーーーーっと私に保冷剤をつける事を義務付けるように暑い暑い日々を振りまいていらっしゃった。
夏自体は嫌いではない。暑いのも辛いが、それでも夏を満喫できる。しかし、保冷剤との日々は辛いのだ。日中出掛けたとしても、保冷剤が2時間程度で溶け、持ったとしてもプラス1時間。保冷剤はコンビニで確保!などが出来ないから、大体はそそくさと帰宅するコースとなる。
真夏にフルで1日遊びたいだとか、オールナイトだ!なんて全く思っていない。そんな体力は皆無だし、そこに魅力を感じる訳でもない。でも、自分の行動が気温によって制限されるのには我慢ならんのだ。ましてや、重い。気温が高くなるにつれ、踏んだり蹴ったり感が強くなる。仕方がないとは云え、仕方がないからとすんなり納得出来るわけではない。
結局何が言いたいかってーと!この貴重な時間を、容易く奪おうとする狂った気温。許すまじ。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
Related Posts
Search
Categories
- BODY MAKE (8)
- BOOKS!読書 (1)
- クイニアマンと共に (5)
- ザレゴト (5)
- パン・オ・レザンと共に (3)
- パン!美味しいパン! (1)
- 作る! (14)
- 塩分制限のあれこれ (15)
- 外食-美味しい食事の色々 (13)
- 愛しのピッツァ (5)
- 旅行記 (9)
- 甘味の色々 (4)
- 闘病と乱闘 (21)