【闘病というよりは乱闘】2.肋間神経痛が合言葉
闘病と乱闘 / 2019.06.04
2014年秋。
これからゆっくり冬に向かっていくのだろう、そんな時期。突然世界は冬にワープしたかのように寒い日がやってくる。1日か2日程急に冷え込み、身体がとにかく驚いて外気温について行こうと必死になるような日に突然襲ってきた強烈な痛み、場所は左側の肋骨辺りだった。
「おぉ、これはもしや肋間神経痛では!?手強い痛みだな…!」
そんな事を思いながら、どうやったら痛みを軽減出来るかを考えアレヤコレヤ試行錯誤した。
一先ず温めたら痛みが引いたから、暖かくして眠るように気をつけた。一度出た肋間神経痛はちょっと寒い日、急に寒い日、ぐっと寒い日と何度も顔を出すようになった。
その度、温める攻撃を仕掛け続けた。痛みの出る場所辺りにカイロを貼ったり、湯船につかったり。最初は効いた温める攻撃は次第になんら効力を示さなくなり、肋間神経痛と思しきものがやって来たら、ただ痛みが通り過ぎるのを待つようになって行った。
ある日、相変わらず頻繁に攻めてくる肋間神経痛との攻防戦を繰り広げていたのが、眠っている最中に強烈な痛みで目が覚めた。強烈な痛み、もしくは痛みに伴う呼吸困難で。
痛い…息ができない…!わー、嘘、まじ!?どうする?あー、待って!息!ブレス!
落ち着けー。取り敢えず落ち着けー!
と、自分を落ち着かせて短時間にあらゆる角度・体勢を試して呼吸を試みたところ、少しずつ酸素が体内に入っていき、どうにか落ち着きを取り戻す事が出来た。
しかし、これは圧倒的恐怖体験として己の胸に刻まれた。
「ちょっと大げさだけど、死を感じた…。」
これが当時思った事である。直感的なものとは素晴らしい、ちゃんと危機感を持ったのだから。私はこの時にしか、「死ぬかもしれない」と思わなかった。ここから先、入院して治療が始まるが、ただの一度も思わなかった。死までの距離、5cmくらいの場所に居たのに。
この恐怖体験はさすがに病院嫌いの私を突き動かした。当然ながら肋間神経痛だと思っているから行ったのは近所にある整形外科だったが。
整形外科でレントゲンを撮られてみたが、肋間神経痛かもしれないけど肋間神経痛とも言い切れないし左側だし、とのことで整形外科の隣にある病院(名前をT内科クリニックとしよう)で更に受診することに。
「心臓の方の痛みなんでね、狭心症とかの恐れもあるから心電図とっときましょうね。」とかなんとか云われた記憶がある。結局それらしいものは見当たらず、「まぁ、肋間神経痛なのかなぁ。」と診断が下った。
さぁ、ここから緩やかな死神ドライブの始まりである。
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