5度目のサーターアンダギー作り
作る! / 2019.05.03
元号が令和へと変わっても、変わらず作っているサーターアンダギー(縁起物)。気付けば5回目である。今回は色々と小さな変化をもたせて作ってみることに。
まず、小麦粉をこれまでスーパーバイオレットだけで作っていたところをスーパーバイオレットの他にエクリチュールを混ぜた。エクリチュールはスーパーバイオレットと対極にある薄力粉だ。スーパーバイオレットが「ふんわりしっとり」を演出する薄力粉であるのとは反対にエクリチュールは「ザクザク」を生み出す。フランス産の小麦粉でガレットブルトンヌやサブレ、フロランタンに向いているとされる。
しかし、ふんわり&しっとりの薄力粉もザクザクさっくりな薄力粉も、同時に「ホロホロ」食感をも生み出す共通点がある。ホロホロってなんなんだ。
ちなみに、エクリチュール(écriture)とは「話し言葉(パロール)」と対比させた「書き言葉」のこと。フランス語で「書かれたもの、または書くこと」の意である。
なんとまぁ、哲学用語。何故、小麦粉の名称にこういうものを持ってくるのだ、フランス人よ。
話を戻そう。
前回の配合ではピーナッツが強すぎたから、比率的にはかなり減らす方向で進めた。そして、全卵のみで作ることに。
さて全ての材料を混ぜ合わせたものがこちら。前回よりも生地が更に緩い印象である。冷蔵庫で一旦寝かせてから揚げるから支障はないが流石に緩すぎるな、と感じた。これは配合として見直さなければならないところだろう。全卵のみで作ったからだろうか。
140度くらいになった油の中に投入。2度目のサーターアンダギー作りからずっと揚げるのに米油を使用している。高温でも酸化しにくいイケてる油である。
今回も、あと1個投入するか?やめとくか?の葛藤をし、「やめとく」を選択。そして「そっか、そんなに大きくなるのか…」と同じことを思う。学習しているのかしていないのか実に悩ましい。
揚げ上がりは良い感じである。毎回思うが、しっかりと花が咲いたような形に仕上がると本当に嬉しい。なんという可愛らしさ、そして力強さ!と鼻息荒く高揚してしまう。しかし1個だけ何故かだるまみたいな形のものが出来上がった。これはやはり生地の緩さが原因だろうか。
出来上がったものを1個、割ってみる。そして食べてみる。
ピーナッツが主張してくる。恐ろしい、あの比率でさえもまだ顔を出すのか。
そして割ってみた感じで既に解るが、少々「ふんわり」が欠けている。揚げているから当然サックリとした食感はあるが、その後にやってくるであろう「ふんわり」がいまいち来ない。ピーナッツを入れる事による影響だろうか、前回もそこまで「ふんわり」を感じなかった。味だけでなく食感まで影響を齎らし、味的に好みの方向ではなくなってしまう事を考えると結論としては「ピーナッツペーストは入れない」が妥当か。
残念だなー。もう少し良い感じにまとまってくれると思ってたけど、思いの外じゃじゃ馬だった。
ふんわりが欠けたのはピーナッツだけが原因だろうか?エクリチュールを混ぜることで良さを殺しあってはいないだろうか。此処は悩ましい問題ではある。3度目に作ったサーターアンダギーが今の所一番好みだから、スーパーバイオレット一本で行った方が良いのだろうか。
次回は基本に立ち還りつつ、これだ!と思う配合を目指したい。もう、何処まででも行こうじゃないか。サーターアンダギーの旅に出ようじゃないか。
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